会計物理学&会計雑学講座公認会計士高田直芳

アクセスカウンタ


制作著作 高田 直芳 公認会計士 税理士
会計物理学&会計雑学講座
Accountphysics & Accounting Trivia
© TAKADA Naoyoshi & CPA FACTORY Co.,Ltd.
新日本法規財団 奨励賞 受賞論文 (PDF 32枚)
『会計学と原価計算の革新を目指して』
執筆者(受賞者)公認会計士 高田 直芳
日本公認会計士協会 研究大会 発表論文 (PDF 12枚)
『管理会計と原価計算の革新を目指して』
執筆者(発表者)公認会計士 高田 直芳
上記研究大会のパワーポイント資料は、こちら。
関東信越税理士界『論陣』掲載論文(PDF 3枚)
『有償支給取引と循環取引に内在する
 税務リスクについて』
執筆者 税理士 高田 直芳

zoom RSS 公認会計士高田直芳:損益分岐点を得意気に振りかざす人々

<<   作成日時 : 2017/05/25 01:00   >>

トラックバック 0 / コメント 0


損益分岐点を得意気に振りかざす人々


2017年5月25日の日本経済新聞ではその1面に、「損益分岐点」がデカデカと表示されていました。
この人たちは、まだ、こういう曲論や愚論を信じているのだなと。

損益分岐点分析は別名、CVP分析とも呼ばれ、これには「理論上の瑕疵」があることを、次の受賞論文で証明しました。
【資料1】
新日本法規財団 奨励賞 受賞論文
『会計学と原価計算の革新を目指して』(PDF32枚)
執筆者(受賞者)公認会計士 高田直芳


日本公認会計士協会 研究大会 発表論文
『管理会計と原価計算の革新を目指して』(PDF12枚)
執筆者(発表者)公認会計士 高田直芳

損益分岐点分析(CVP分析)には、なぜ「理論上の瑕疵」があるのか。
それは、この理論が単利計算構造に基づいているからです。

では、現実の企業活動も、単利計算構造に基づいているのか。
製造業・流通業・サービス業の現場で、汗水流して実務に取り組んでいると、【資料2】に示す事実を観察することができます。
【資料2】
  • 製造業に勤務する人であれば、工場内の各工程を観察してみてください。

    • 工場内に無数に存在する工程に、材料費・労務費・経費を次々と投入していくと、無限回数の振り替え計算が行なわれていることがわかります。

    • 材料・仕掛品・製品などが入庫と出庫を繰り返し、コストが徐々に膨張していく姿は、無限回数の複利計算を行なっていることと同じです。
  • 流通業に勤務する人であれば、店舗に置かれた商品を観察してみてください。

    • 日々仕入れた商品は、棚に補充したそばから、消費者へ次々と販売されていきます。

    • 膨大な商品が入庫と出庫を繰り返し、コストが徐々に膨張していく姿は、無限回数の複利計算を行なっていることと同じです。
  • 財務や経理に携われる人であれば、手元にある帳簿を観察してみてください。

    • 上場企業のような大規模組織になると、帳簿に記帳される仕訳の数は、1日で数百行や数千行にものぼります。

    • 振り替えの仕訳を含めれば、年間では数億行や数十億行の仕訳の数になります。

    • 入金と出金を無限に繰り返すその様は、無限連鎖の複利計算を行なっていることと同じです。
  • 株式市場や仮想通貨市場を観察してみてください。

    • 人気が沸騰すればするほど、限りなくゼロに近い時間軸の中で、膨大な数の取引が行なわれます。

    • 買いが買いを呼び、売りが売りを呼ぶその経済現象は、無限連鎖の複利計算を行なっていることと同じです。
  • マクロ経済の産業連関表を観察してみてください。

    • ある産業で生産された中間財は次の産業へ投入され、そこで生産された中間財は次の産業へと投入されていきます。

    • その流れは、マクロ経済レベルで、無限連鎖の複利計算を行なっていくことと同じです。

つまり、企業のコスト構造やミクロ・マクロの経済構造の本質は、複利計算構造にあることがわかります。

それにもかかわらず、単利計算構造の損益分岐点分析で解き明かそうというのでは、救いようがない。


2017年5月20日付の日本経済新聞では、「減収でも最高益に」という見出しが、これまたデカデカと掲載されていました。

残念ながら、損益分岐点分析(CVP分析)では、減収で最高益となる現象を図解することはできません。
それは次の2本の関連記事で説明しました。
【資料3:関連記事】

損益分岐点を得意気に振りかざす人たちを見ていて、次の産経新聞に掲載されたコラム「産経抄」を思い出しました。
【資料4】産経新聞「産経抄」2017年3月12日

その昔、旅先の宿で隣室から朗々と謡曲が流れてきた。なかなかうまい。「止めてみせようか」と謡い始めたのは、時の観世大夫である。

隣は水を打ったようにしんとなった。自分より秀でた腕前に驚いたらしい。

後日、別の宿に移ると、隣から下手な謡曲が聞こえてきた。止めてください。水を向ける弟子に、観世は首を振る。

先日のは達人だった。今日の人は他人の巧拙がまだ分からない。うっかり謡い出そうものなら「負けん気を出して、声を張り上げるに違いない」と。


損益分岐点分析を声高に唱える人たちは、会計の上っ面を理解しているだけ。
現実の企業活動がどうなっているのかを理解せず、空調のきいた部屋で教科書に書かれてあることを、なぞっているだけ。

そういう人たちに、【資料1】の受賞論文にある「会計物理学の世界」は理解できない。
〔文責 高田直芳 税理士 公認会計士〕
会計物理学&会計雑学講座
Accountphysics & Accounting Trivia

© TAKADA Naoyoshi & CPA FACTORY Co.,Ltd.

テーマ

注目テーマ 一覧



月別リンク

会計物理学&会計雑学講座
Accountphysics & Accounting Trivia

© TAKADA Naoyoshi & CPA FACTORY Co.,Ltd.

日経eラーニング


独自システム開発


高田直芳 公表論文

『会計学と原価計算の革新を目指して』
『管理会計と原価計算の革新を目指して』
『有償支給取引と循環取引に内在する税務リスクについて』

高田直芳 拙著一覧


公認会計士高田直芳:損益分岐点を得意気に振りかざす人々 会計物理学&会計雑学講座公認会計士高田直芳/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる