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新日本法規財団 奨励賞 受賞論文 (PDF 32枚)
『会計学と原価計算の革新を目指して』
執筆者(受賞者)公認会計士 高田 直芳
日本公認会計士協会 研究大会 発表論文 (PDF 12枚)
『管理会計と原価計算の革新を目指して』
執筆者(発表者)公認会計士 高田 直芳
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zoom RSS 公認会計士高田直芳:コピペで盗用論文を作成する会計士たち

<<   作成日時 : 2017/11/28 01:00   >>

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コピペで盗用論文を作成する会計士たち


2017年11月11日付の朝日新聞で、次の記事が掲載されていました。
【資料1】朝日新聞2017年11月11日
『コピペ・引き写し…会計士の卵12人、論文盗用で処分』

公認会計士試験に合格し、登録に必要な実務補習を受ける補習生12人が提出した論文に、他の文献を引き写す盗用行為が見つかり、処分されていたことが分かった。(略)

過去にも盗用行為があったため、今回論文をチェックしたところ、数十人の論文で盗用とみられる部分が見つかった。


「数十人」という数字に驚く。
公認会計士たちの間で、大規模かつ恒常的に、盗用行為が行なわれてきたのでしょう。
次のようなソフトがあるくらいだし。
【資料2】日本経済新聞2016年12月29日
『まとめサイト不信の連鎖(3)グーグル検索をだませ(迫真)』

「リライトツール」と呼ばれるソフトもそのひとつだ。

他人の記事のコピペ(切り貼り)では盗用がすぐ発覚する。そこで特定の単語を置き換えたり、文章の一部をランダムにシャッフルし合成したりする。

いったん他の言語に翻訳し、日本語に戻して痕跡を消すものもある。


文章だけから構成されるものは、リライトツールの餌食になりやすい。
しかも、オリジナリティがなければ、なおさら。

朝日新聞が報道していなければ、今回の盗用問題は隠蔽されたことでしょう。
それを思うと、ぞっとする。


自慢じゃないですが、私が受賞した次の論文は、盗用が難しい。
【資料3】
新日本法規財団 奨励賞 受賞論文
『会計学と原価計算の革新を目指して』(PDF32枚)
執筆者(受賞者)公認会計士 高田直芳


日本公認会計士協会 研究大会 発表論文
『管理会計と原価計算の革新を目指して』(PDF12枚)
執筆者(発表者)公認会計士 高田直芳

盗用が難しい理由は、上記【資料3】の受賞論文では、企業のコスト構造を、指数関数や対数関数を用いた複利関数で論じているからです。

これは、私だけのオリジナル。


まず、現代の会計理論はすべて、1次関数の単利計算構造で構築されている点を指摘することができます。

管理会計論の損益分岐点(CVP分析)しかり。
原価計算論の公式法変動予算しかり。
活動基準原価計算(ABC・ABM)なども同じムジナ。
これらはすべて、単利計算構造に立脚した学問体系です。

DCF(ディスカウント・キャッシュフロー)やNPV(正味現在価値法)でさえも、単利計算構造であることは、次のブログで説明済み。
【資料4:関連記事】

会計の世界で、企業のコスト構造を、「自然対数の底e」で論じようとするならば、上記【資料3】の盗用であること、一目瞭然なのです。


また、現代の経済学では、次の【資料4:関連記事】で紹介したように、企業のコスト構造を、2次関数や3次関数で描きます。
【資料5:関連記事】

企業のコスト構造を、指数関数を用いた複利計算構造で説く経済学書や学術論文は、日本だけでなく米国にもありません。

経済学などで、企業のコスト構造を複利関数で論じようとすれば、これまた盗用であること、一目瞭然なのです。
【資料6:関連記事】

当然のことながら、現在の情報システムは、管理会計系であれば何とかの一つ覚えみたいに損益分岐点分析(CVP分析)が搭載され、コスト管理系であればこれまた何とかの一つ覚えみたいに公式法変動予算が搭載されています。

複利計算構造で管理会計や原価計算を解き明かそうとするシステムは、皆無であることを、警告しておきます。


今回、盗用行為の舞台となった「会計教育研修機構」については、公認会計士試験委員に着任した2009年から、2016年まで、私は「管理会計の実務」というテーマで講師を務めていました。

その講義は、「実務的すぎる」「独自色が強すぎる」と批判され、嫌気が差してしまいました。

確かに、東芝・日産自動車・ソフトバンクなどの有価証券報告書データをもとに、微分積分や統計力学などを駆使して、上場企業の実像に迫ろうとしているのは、私だけですから。
【資料7:関連記事】
コピペを得意とする者たちに、「創造と革新」の重要性を語るのは難しい。

しかし、実務に根ざしたものでなければ、また、単利計算構造に凝り固まった古典派会計学を改める気概がなければ、会計物理学などの新理論は生まれないと、現在でも考えています。

空調のきいた部屋にこもり、机上で論文をこねくり回している連中がいる限り、浜の真砂は尽きるとも、世に盗用の種が尽きることはないでしょう。

石川五右衛門の辞世の句がピタリと当てはまるようでは、公認会計士が人工知能AIによって駆逐されるとしても、文句はいえまい。
【資料8:関連記事】

上場企業へはコンプライアンス(法令遵守)を求めながら、自らは盗用行為に手を染める。
盗っ人たけだけしいとは、このことか。
〔文責 高田直芳 税理士 公認会計士〕
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