会計物理学&会計雑学講座公認会計士高田直芳

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制作著作 高田 直芳 公認会計士 税理士
会計物理学&会計雑学講座
Accountphysics & Accounting Trivia
© 2015 TAKADA Naoyoshi & CPA FACTORY Co.,Ltd.
新日本法規財団 奨励賞 受賞論文 (PDF 32枚)
『会計学と原価計算の革新を目指して』
執筆者(受賞者)公認会計士 高田 直芳
日本公認会計士協会 研究大会 発表論文 (PDF 12枚)
『管理会計と原価計算の革新を目指して』
執筆者(発表者)公認会計士 高田 直芳
上記研究大会のパワーポイント資料は、こちら。
関東信越税理士界『論陣』掲載論文(PDF 3枚)
『有償支給取引と循環取引に内在する
 税務リスクについて』
執筆者 高田 直芳

zoom RSS 公認会計士高田直芳:平方根原価計算だって?米国の学界も大したことないな

<<   作成日時 : 2018/05/15 01:00   >>

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平方根 \(\displaystyle \large \sqrt{x} \) 原価計算だって?
米国の学界も大したことないな



ある専門誌を読んでいたら、現在の米国では、平方根を用いた原価計算の議論が盛んらしい。

おいおい、ちょっと待て。
平方根 \(\displaystyle \large y=\sqrt{x} \) を用いた原価計算の手法は、2007年9月に出版した次の拙著327ページ〔14-3-9〕が初出だぞ。
高田直芳の実践会計講座
「戦略会計」入門

高田 直芳〔日本実業出版社〕
2007年9月1日
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高田直芳の実践会計講座 「戦略会計」入門 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

今は2018年5月だから、十年以上も前の話。
逆輸入の翻訳も、ここまできたか。

私は上掲書で、原価計算を平方根 \(\displaystyle \large y=\sqrt{x} \) で解く方法を述べた後、「なぜ、コストは平方根なのか」という理由付けに困り果てました。

浅学の屁理屈として考えたのが、経済学では企業のコスト構造を、2次関数 \(\displaystyle \large y=ax^2 + b \) と表現することが多いので、その逆関数をとって平方根 \(\displaystyle \large y= \sqrt{x} \) に置き換えることができるのだ、と。

しかし、これは、企業実務を知らぬ者が陥る錯覚であり、あまりに安易な発想。
【資料1:関連記事】

試行錯誤の末、ようやく気づいたのが、現実の企業活動や経済現象では、次に示す事実を観察することができるということでした。
【資料2】
  • 製造業に勤務する人であれば、工場内の各工程を観察してみてください。

    • 工場内に無数に存在する工程に、材料費・労務費・経費を次々と投入していくと、無限回数の振り替え計算が行なわれていることがわかります。

    • 材料・仕掛品・製品などが入庫と出庫を繰り返し、コストが徐々に膨張していく姿は、無限回数の複利計算を行なっていることと同じです。
  • 流通業に勤務する人であれば、店舗に置かれた商品を観察してみてください。

    • 日々仕入れた商品は、棚に補充したそばから、消費者へ次々と販売されていきます。

    • 膨大な商品が入庫と出庫を繰り返し、コストが徐々に膨張していく姿は、無限回数の複利計算を行なっていることと同じです。
  • 財務や経理に携われる人であれば、手元にある帳簿を観察してみてください。

    • 上場企業のような大規模組織になると、帳簿に記帳される仕訳の数は、1日で数百行や数千行にものぼります。

    • 振り替えの仕訳を含めれば、年間では数億行や数十億行の仕訳の数になります。

    • 入金と出金を無限回数で繰り返すその様は、無限で連鎖する複利計算を行なっていることと同じです。
  • 株式市場や仮想通貨市場を観察してみてください。

    • 人気が沸騰すればするほど、限りなくゼロに近い時間軸の中で、膨大な数の取引が行なわれます。

    • 買いが買いを呼び、売りが売りを呼ぶその経済現象は、無限回数の複利計算を行なっていることと同じです。
  • マクロ経済の産業連関表を観察してみてください。

    • ある産業で生産された中間財は次の産業へ投入され、そこで生産された中間財は次の産業へと投入されていきます。

    • その流れは、マクロ経済レベルで、無限回数の複利計算を行なっていくことと同じです。

すなわち、企業のコスト構造やミクロ・マクロの経済構造は、無限回数で連鎖する複利計算機構を内蔵していることがわかります。

それをまとめて、受賞の栄誉を受けたのが、次の受賞論文。
【資料3】
新日本法規財団 奨励賞 受賞論文
『会計学と原価計算の革新を目指して』(PDF32枚)
執筆者(受賞者)公認会計士 高田直芳


日本公認会計士協会 研究大会 発表論文
『管理会計と原価計算の革新を目指して』(PDF12枚)
執筆者(発表者)公認会計士 高田直芳

上記【資料3】の受賞論文で示している指数関数 \(\displaystyle \large y=b \cdot e^{tx} \) の逆関数を求めると、\(\displaystyle \large y=c \cdot \log_{e} d \)(または \(\displaystyle \large y=c \cdot \ln d \) )という対数関数を得ることができます。

企業のコスト構造を、対数関数で描写する方法については、次の拙著363ページで開示ずみ。
高田直芳の実践会計講座
「経営分析」入門

高田 直芳〔日本実業出版社〕
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高田直芳の実践会計講座「経営分析」入門 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

これが、私の主張する「逆関数を用いた原価計算方式」です。


平方根は、2次関数の逆関数のこと。
同じ逆関数とはいえ、平方根で企業のコスト構造を解き明かそうというのは、「なぜ」を希求せず、技巧に走っただけの話。
【資料4:関連記事】

十年以上も経ってから、平方根だなんて。
経済学では、企業の費用曲線を3次関数で描く場合もあるから、来年あたりは立方根 \(\displaystyle \large \sqrt[ 3 ]{ x } \) の原価計算が登場するかもね。

米国の学界も、大したことないな。

「自然対数の底 \(\displaystyle \large e \) 」を用いた、複利の原価計算方式が議論されるのは、来世紀(22世紀)になってから、ということか。

〔文責 高田直芳 税理士 公認会計士〕
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