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新日本法規財団 奨励賞 受賞論文 (PDF 32枚)
『会計学と原価計算の革新を目指して』
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『管理会計と原価計算の革新を目指して』
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zoom RSS 公認会計士高田直芳:富士フイルムと武田薬品工業にみる経営指標の恣意性問題

<<   作成日時 : 2018/05/16 01:00   >>

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富士フイルムと武田薬品工業にみる
経営指標の恣意性問題



五月の連休中に、次の2社の財務分析に取り組んでいました。
【資料1】
  • 富士フイルムホールディングス
  • 武田薬品工業

富士フイルムは米ゼロックス問題で、武田薬品はシャイアー買収の7兆円で、それぞれ経済記事を賑わせているところ。

次の関連記事で解析した「一本調子の仮想通貨市場」よりも、上場企業の分析のほうが、起伏に富んでいて面白い。
【資料2:関連記事】

気になったのは、次の日経記事。
【資料3】日本経済新聞『スクランブル』2018年5月15日
  • 2つの利益 眼力必要 独自指標 会計基準と格差

上掲記事で注目すべきは、次の点。
【資料4】日本経済新聞『スクランブル』2018年5月15日

決算発表で企業が「2つの利益」を開示する例が増えてきた。

会計基準に基づく利益に加えて、同基準に基づかない独自の社内利益指標を開示し、利益の傾向をわかりやすくする狙いがある。


米国では一般に社内基準の利益は会計上の利益を1〜2割上回る傾向があるという。


会計原則にのっとった柔軟性に欠ける利益と、恣意性が入りやすい独自の社内利益指標、どちらが実態を示しているか、眼力が問われる時代に入ってきた。


恣意性が入りやすい──。
なんと甘美な響きでしょう。

右の利益がいいのか、左の利益がいいのか、で迷うようでは、文字通りの顧左眄。
【資料5:関連記事】

はてさて、恣意性や右顧左眄を回避するには、どうしたらいいか。


管理会計や経営分析では、確率論と決定論の使い分けを誤らないようにと、次のブログで再三警告してきました。
【資料6:関連記事】
  1. M&Aは何故うまくいかないのか
  2. 投資は、資本を投下するよりもその資本を回収する方が難しい
  3. 会計物理学を用いたタカダ式生産管理方程式

私の基本的なスタンスは、臨機応変の使い分け。
右顧左眄するにしても、その基礎にあるのは、会計物理学。

すなわち、「恣意性が入りやすい独自の社内利益指標」には、確率論的方程式を駆使します。
確率論的方程式とは、上記【資料6】3. で紹介したものです。


将来の不確実な事象を予測するには、確率論的方程式が望ましい。
内部に細工を施したサイコロで、確率を恣意的に計算しては困りますが。

DCF(ディスカウント・キャッシュフロー)やNPV(正味現在価値法)などは、コテコテの決定論だから、こいつらは駄目だ。
【資料7:関連記事】

一方、企業外部の分析者たちは、「会計原則にのっとった柔軟性に欠ける利益」をもとに、決定論的方程式を使うのが望ましい。

その1つの例が、次の受賞論文にある「タカダ式操業度分析」です。
【資料8】
新日本法規財団 奨励賞 受賞論文
『会計学と原価計算の革新を目指して』(PDF32枚)
執筆者(受賞者)公認会計士 高田直芳


日本公認会計士協会 研究大会 発表論文
『管理会計と原価計算の革新を目指して』(PDF12枚)
執筆者(発表者)公認会計士 高田直芳

分析者や投資家たちが、企業の恣意性を排除した分析を行なうには、誰が取り組んでも同じ解を導き出すことができる決定論的方程式を用いるべきでしょう。

ただし、現代の管理会計論や経営分析論には、決定論や確率論のノウハウがない。
おまけに「理論上の瑕疵」もある。
【資料9:関連記事】

このような体たらくでは、利益が2つあろうと3つあろうと、企業の内からはノレンに腕押し、外からはヌカにクギ。
勢い余ってタタラを踏むようでは、妙案は浮かばない。

〔文責 高田直芳 税理士 公認会計士〕
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