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『会計学と原価計算の革新を目指して』
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zoom RSS 公認会計士高田直芳:監査報告書が長文化抽象化するのは現場が倦んでいるからか

<<   作成日時 : 2018/07/22 01:00   >>

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監査報告書が長文化・抽象化する
のは現場が倦んでいるからか
〜ヤマト運輸のミカン事件〜
_

この週末、企業会計審議会『監査基準の改訂について 監査基準』を一読する。
酷暑の中、こういうものを暗記しなければならない受験生は大変だなと。

六法であれば判例との有機的な結合により、条文もすとんと腑に落ちる。
監査基準には実例がないので、ひたすら写経して暗記するだけ。

監査にも事例集はありますが、判例のように冒頭に「結論」がないので、結局、何が書かれてあるのかが、さっぱりわからない。
【資料1:関連記事】

今回の改訂の主眼は、監査報告書の書き方にあります。
短文式から長文式への移行。

「監査上の主要な検討事項を決定して監査報告書に記載」(監査基準三(4))すべきこととされました。

ルーツは“ KAM ”( Key Audit Matters )。
実効性はいかばかりか。
【資料2:関連記事】

今回も見送られたのが、監査報告書の二重性の問題。
次の日経記事で指摘されている通り。
【資料3】日本経済新聞2018年7月4日
  • 東芝の監査意見 異なる開示
    総会「無限定適正」 有報「限定付き」
    根拠法が別々 投資家惑わす

企業会計審議会に、縦割り行政の是正を期待するのは無理があります。


このままでは、監査基準は、新聞の社説と同じになる。
つまり、編集した者しか、熟読しない。

日本でもいずれ、会計監査の廃止論が出てくるのかな。
【資料4】日本経済新聞2018年7月4日
  • 英 企業監査の質に批判
    破綻や会計不祥事続発
    大手4法人に解体論

解体するなら解体するで、企業に自律と自制はあるのか。
私は今日、次のスクラップ記事を、10回以上は読み返していました。
【資料5】日本経済新聞2013年1月17日

ヤマト運輸が「宅急便」を始めて2、3年たったころに、「ミカン事件」は起きた。

集配所で段ボールからあふれたミカン1個。社員がつい食べてしまったと聞き、社長だった小倉昌男氏は懲戒解雇を言い渡した。

周囲の社員は震え上がった。自ら生み出した宅急便にかける執念は、それほどすさまじかった。

「官」と闘う以上、「身内」にも甘えを許さなかった。


この記事では、その後の小倉昌男氏の苦悩が、記者の追想録として述べられています。


企業経営者に「顧客や投資家の信用を失ってはならない」という緊張感があるのなら、別に監査制度などなくても構わないはず。
【資料6:関連記事】

企業に緊張感がないから、これまた緊張感を欠いた監査報告書が、長々と編集されることになる。

監査基準については、企業会計審議会などに頑張ってもらうとしよう。


今回の改訂案を読んで、あと1つわかったこと。

会計や監査に携わる人たちに管理会計論や原価計算制度を語らせたら、全員が損益分岐点や直接原価計算を語り出すであろうこと。
指数関数・微分積分・標準偏差などの世界とは、まったく無縁であるということ。

「何とかの一つ覚え」の理論を繰り出すことを倦まぬ人たちを、次の受賞論文を武器にして、ばっさばっさと斬り倒していくだけだ。
【資料7】
新日本法規財団 奨励賞 受賞論文
『会計学と原価計算の革新を目指して』(PDF32枚)
執筆者(受賞者)公認会計士 高田直芳


日本公認会計士協会 研究大会 発表論文
『管理会計と原価計算の革新を目指して』(PDF12枚)
執筆者(発表者)公認会計士 高田直芳

〔文責 高田直芳 税理士 公認会計士〕
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