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zoom RSS 公認会計士高田直芳:倒幕と討幕

<<   作成日時 : 2018/09/16 02:00   >>

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倒幕と討幕


高校生のころ、日本史を学んでいたとき、まったく意識していなかった「倒幕と討幕」。

NHK『西郷どん』を視聴していて、ようやく両者の違いに気がついた。
おのれの不勉強が恥ずかしい。

ただし、高校の日本史の教科書で、倒幕と討幕の違いを理解するのは難しい。
例えば、次の『詳説日本史研究』。
詳説日本史研究
山川出版社
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上掲書322ページでは、次のように記述されています。
【資料1】『詳説日本史研究』322ページ

幕府は長州征伐の処理をめぐって薩摩藩と衝突し、1867年(慶応3)年、薩長両藩は武力討幕を決意した。


いやいや、「長州征伐の処理」という理由で、薩摩藩が武力討幕を決意するには、インセンティブが弱すぎる。

長州征伐の次は「討薩だ」という動機付けも、まだ弱い。


『西郷どん』第34回で、徳川慶喜がフランスに、ニッポンの領土を切り売りしようとし、これに西郷隆盛が危機感を抱いた、というストーリー展開がありました。

これなら、武力討幕へ向かうインセンティブとしては十分だ、と合点した。

大政奉還という一大事件は、徳川慶喜による一時しのぎの策にすぎないと、西郷どんが一刀両断で否定した理由もよくわかります。


フランスへの領土の切り売り話は、ドラマでのフィクションではなく、家永三郎・黒羽清隆『新講日本史』417ページでも解説されていました。
【資料2】家永三郎・黒羽清隆『新講日本史』417ページ

(徳川慶喜は)フランス・日本の共同合弁会社に生糸貿易を独占させようとしたり、鉱山採掘権と鉄道敷設権を与えようとしていたらしい。

そのことは、九州あるいは北海道ないしは日本全国がフランスの植民地・属国になる可能性を示すものであり、薩長討幕派と江戸幕府の欧米列国認識の違いをそこに求めることもできよう。


維新の三傑(西郷隆盛・大久保利通・木戸孝允)がいなかったら、ニッポンはフランスの植民地になっていた。

討幕から維新への原動力には、ものすごいパワーがあったことを知る。

〔文責 高田直芳 税理士 公認会計士〕
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