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zoom RSS 公認会計士高田直芳:権威に逆らえぬ安全管理が時に惨劇を引き起こす

<<   作成日時 : 2018/09/10 01:00   >>

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権威に逆らえぬ安全管理が
時に惨劇を引き起こす



2018年8月31日付の日経産業新聞で、面白い記事が掲載されていました。
【資料1】日経産業新聞2018年8月31日
  • 権威者に物言えぬ日本企業 不祥事生む風土

上掲記事は、飛行機整備に関する杜撰な実態を、監督官庁から問題視され、改善命令を受けた、という内容です。

長文の解説記事なので、以下で要点をまとめます。
【資料2】
  • “ Authority Gradient "を直訳したものとして、「権威勾配」という用語がある。

  • 例えば現場で「経験豊富なベテランや有資格者」と「若手や無資格者」とがチームを組むと、権威の格差が生じ、その勾配がきつくなるほどモノが言えなくなる。

  • 権威勾配は、安全管理の分野で使われてきた用語であり、ニッポン企業の不祥事を解き明かすキーワードになっている。

具体的には、コックピット内で繰り広げられる、機長と副操縦士の関係を思い浮かべるといいでしょう。


上掲【資料1】の記事で提示されているアドバイスは、正論にとどまる。
現実問題に当てはめると、難しいものがあります。
【資料3】Business Journal 中沢光昭「路地裏の経営雑学」
  • 理解に苦しむ「問題」上司 どう対処?耐えるしかない?
    いきなりの正しい意見の主張は危険行為

不祥事に巻き込まれたくないのであれば、組織を飛び出すしかない。
しかし、独立後は、想像以上の苦労を伴います。

私は独立した職業会計人ですが、それでも各方面から様々な圧力を受けることがあります。

一例を、次の関連記事にある「会計物理学の公式集」の直後に紹介しています。
【資料4:関連記事】

上掲【資料1】の記事では「権威勾配の適切な管理に失敗すると、時には惨劇も起こる」ことが指摘されています。

私が専門とする管理会計論や原価計算制度の世界に置き換えるならば、権威勾配が邪魔をして、理論や制度を改めるために百年河清を俟つ覚悟が必要でしょう。
【資料5】日本経済新聞『春秋』2014年8月6日

英国の科学ジャーナリスト、サイモン・シンは「死は、科学が進歩する大きな要因のひとつなのだ」という。

頑迷な大御所の死とともに、古くて間違った理論が消え去るからである。


外部にいる者さえ、見当違いの方向から圧力を受けるというのに、組織内部で人事考課を盾にされたら、眼前に聳(そび)える権威は、見た目以上の急勾配だ。

今年はスポーツ界で、急勾配を登ろうとする事例が多い。
これが一段落した後の、アンシャン・レジームからの反攻を懸念する。

〔文責 高田直芳 税理士 公認会計士〕
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