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制作著作 高田 直芳 公認会計士 税理士
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新日本法規財団 奨励賞 受賞論文 (PDF 32枚)
『会計学と原価計算の革新を目指して』
執筆者(受賞者)公認会計士 高田 直芳
日本公認会計士協会 研究大会 発表論文 (PDF 12枚)
『管理会計と原価計算の革新を目指して』
執筆者(発表者)公認会計士 高田 直芳
上記研究大会のパワーポイント資料は、こちら。
関東信越税理士界『論陣』掲載論文(PDF 3枚)
『有償支給取引と循環取引に内在する
 税務リスクについて』
執筆者 高田 直芳

zoom RSS 公認会計士高田直芳:ニッサン減益。だから言わんこっちゃない

<<   作成日時 : 2019/02/14 01:00   >>

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ニッサン減益
だから言わんこっちゃない



次の日経記事は、「日産自動車が12日発表した2018年4〜12月期決算は拡大路線のツケが表面化した」で始まりました。
【資料1】日本経済新聞2019年2月13日
  • 1000万台追求 内実伴わず
    日産減益 値引き販売のツケ
    兵站伸びきり悪循環。

ニッサンが、以前から無茶な経営戦略を展開していることは、本ブログで再三指摘してきたところ。
【資料2:関連記事】

ニッサンの兵站が疲弊していることは、次の受賞論文で、同社の有価証券報告書を利用して実証しました
【資料3】
新日本法規財団 奨励賞 受賞論文
『会計学と原価計算の革新を目指して』(PDF32枚)
執筆者(受賞者)公認会計士 高田直芳


日本公認会計士協会 研究大会 発表論文
『管理会計と原価計算の革新を目指して』(PDF12枚)
執筆者(発表者)公認会計士 高田直芳

上記【資料3】受賞論文ページ14ページ〔図表21〕の、12四半期の分布図を見ると、ニッサンの兵站が、右上方へ伸びきっていることがわかります。


ところが当時は、「ゴーンマジックだ」「コミットメント経営だ」などというレトリック(修辞学)で、ニッサンを激賞する人が多かった。

右上方へと伸びきった分布図を見て、「固定費削減に成功して、変動費型ビジネスへの移行に成功した企業だ」などと絶賛する会計専門家もいたっけな。

この頃から、コスト削減といえば固定費削減──と、何とかの一つ覚えを唱える企業経営者が増えました。
【資料4:関連記事】

国は勲章まで授与する始末。
【資料5】朝日新聞2018年12月25日

旧来の日本型企業文化とは一線を画す手腕にマスコミは次々と特集を組んだ。「ゴーンマジック」「奇跡の復活」。

03年の雑誌AERAでは、ゴーンが「理想のトップ」で1位に輝いた。

04年、ゴーンは外国人経営者として初めて、公共の利益に寄与した人に贈られる藍綬褒章を受章した。


ところが、業績が悪化すると、マスコミの論調は、手のひら返し。
日本経済新聞では、追い打ちをかけるように、次の記事が登場しました。
【資料6】日本経済新聞『大機小機』2019年2月6日

筆者に言わせれば、ゴーン元会長が実行したのは日本人経営者がためらうような野蛮な策なのだ。


マスコミ総出で1位に奉っておきながら、今頃になってそれを言うか。
【資料7:関連記事】

日経記事にはもう一つ、強烈な記述があります。
【資料8】日本経済新聞『大機小機』2019年2月6日

ゴーン元会長が、権威の極めて高いフランス法は守る一方、日本の法は軽視するという行動に走っても違和感はない。


う〜ん、でも、この指摘には、ぐうの音も出ない。


ニッポンが舐められたのは、会社法や金融商品取引法などの法令だけではありません。
会計基準も相当に舐められた。

そういえば、日本版IFRS基準(JMIS:修正国際基準)は、何とかならんものか。
こんなものがあると、再びどこかの外国人社長によって舐められるぞ。
【資料9:関連記事】

閑話休題、現状のニッサンについて、溺れる犬を叩くような論調が多く、どうにも気に入らない。

メディアの評価が、左へ行ったり右へ戻ったりするのは、具体的な数値に基づかず、レトリック(修辞学)で企業を評価しようとするからです。


今から3年前、いいことを述べていたじゃないですか。
【資料10】日本経済新聞『大機小機』2016年6月2日

企業のトップが「わが社はすばらしい業績をあげている」と言っても、数字がなければ意味をなさない。

レトリック頼みで経営していれば、企業は破綻する。


上記【資料10】の元ネタとなっているのが、 17世紀の経済学者、ウィリアム・ペティの『政治算術』。
一般には馴染みのない名前です。
ウィリアム・ペティその政治算術 松川 七郎〔岩波書店〕
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──と残念に思っていたところ、足かけ4年後の日本経済新聞コラム『春秋』に、ウィリアム・ペティが再登場。
【資料11】日本経済新聞『春秋』2019年2月13日

17世紀の英国では、国の姿を数値で表そうという動きが出てきた。

オックスフォード大の解剖学教授も務めた経済学者、ウィリアム・ペティは先駆者のひとりだ。


上掲【資料11】は、堺屋太一氏の追悼文中に登場したもの。
レトリックにとらわれず、「感覚や感情を排して社会の実態をとらえ始めたペティ」(上掲記事)の姿勢を見習うにあたり、普遍的なコラムになっています。

でも、現実は、上記【資料3】にある指数対数・微分積分の世界を理解せず、字句解釈に走る連中ばかり。

かつてレトリックでニッサンを賛辞し、今またレトリックで同社を貶(けな)す記事を読んでいると、業績評価がその都度、漂白されるような気がしてならない。
〔文責 高田直芳 税理士 公認会計士〕
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