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新日本法規財団 奨励賞 受賞論文 (PDF 32枚)
『会計学と原価計算の革新を目指して』
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zoom RSS 公認会計士高田直芳:アマゾンの伸び率が半減するとはどういう意味か

<<   作成日時 : 2019/04/27 01:00   >>

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アマゾンの伸び率が半減する
とはどういう意味か



「この記事を、どれくらいの人が、直感的でもいいから理解できているだろうか」と心配になったのが、アマゾンの業績に関する日経記事。
【資料1】日本経済新聞2019年4月27日
  • アマゾン包囲網じわり 1〜3月最高益も 売上高伸び半減

25日に発表した2019年1〜3月期決算は純利益こそ過去最高を更新したが、売上高の伸び率は前年同期から半減した。


上掲記事を読んで、まさか「Amazonの売上高が半分になった!」と騒ぐ人はいないはず。

とはいえ、文章だけでアマゾンの業績を読み解くのは、誤解のもとになりかねない。
以下で、直感的に理解する方法を紹介しましょう。

この問題を考えるにあたっては、売上高を「曲線」で理解する必要があります。
その曲線上の「接線の傾き」が、「売上高の伸び率」を表わします。

アマゾンの伸び率が半減する、というのは、「接線の傾き」がオジギして、半分になる、ということです。

ところが、現代の管理会計や経営分析では、「接線の傾き」をオジギさせることができません。

なぜなら、売上高は常に、右肩上がりの「直線形」を想定しているからです。

そこで便法を講じます。
すなわち、売上高と並んで損益計算書の双璧をなす「費用」を曲線形として扱うのです。

これにより、売上高の伸び率が半減する現象を、費用の伸び率が倍増する現象へと置き換えることができます。

具体的には、費用曲線上の「接線の傾き」を、反り返らせるのです。


売上高の減少部分を、費用の増加部分へ置き換える方法は、無茶な発想ではありません。

例えば、売上値引きやリベートなど。
これらは原則として売上高から控除すべき項目です。

ところが、売上高の大きさにこだわる企業では、販売促進費などに紛れ込ませ、売上高を減らさない操作が行なわれることがあります。
【資料2:関連記事】

なお、こうした操作は、「不適切だ」という誹(そし)りを受けることはあっても、粉飾や逆粉飾にはならないので念のため。
【資料3:関連記事】

これでうまくいくかと思いきや、ここでも残念なことがあります。
現代の管理会計や経営分析では、費用曲線の「接線の傾き」を反り返らせるノウハウを持っていないのです。

費用曲線を反り返らせるノウハウを持っている経済学と大きくことなる点です。
【資料4:関連記事】

ところが、どっこい。
管理会計でも、費用曲線を反り返らせるノウハウがあり、これによれば「アマゾンの伸び率が半減する」現象の意味を説き明かすことができるのです。

それが、次の【資料5】の図表です。
【資料5】
画像

上掲【資料5】の図表は、次の受賞論文5ページに掲載してあるものです。
【資料6】
新日本法規財団 奨励賞 受賞論文
『会計学と原価計算の革新を目指して』(PDF32枚)
執筆者(受賞者)公認会計士 高田直芳


日本公認会計士協会 研究大会 発表論文
『管理会計と原価計算の革新を目指して』(PDF12枚)
執筆者(発表者)公認会計士 高田直芳

上掲【資料5】の図表を用いて、アマゾンではどういう現象が起きているのかを説明してみましょう。

この場合は、左下にある損益操業度点Bを固定させたまま、右上にある収益上限点Eが、左下方へと、ずり落ちてくることなのです。
このとき、Amazonの売上高の伸び率は低下しつつも、増益となります。

増収で増益の企業であっても、その伸び率が鈍化している企業を見かけた場合は、【資料5】の右上にある収益上限点が、どのようにシフトするのかを観察してみるといいでしょう。
〔文責 高田直芳 税理士 公認会計士〕
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